26.モアイな夫
プロフィールにある夫の写真。説明文をつけているが
あれはモアイ型の灰皿である。
新婚旅行で北海道に行った際、自分達にもお土産を買おうと店に立ち寄ったところ、あのモアイの灰皿があった。
夫が「これ!これ良くない?」と勧めてきたのだが
「何で北海道まで来てモアイ買うのよ!?」とあえなく却下したのだった。
しかし、その後夫は幾度となくモアイの売り場へ舞い戻り
モアイと見つめあっていた。
「妻〜〜〜モアイが俺を呼んでるんだよぉ〜〜」と必死に訴える夫。
モアイが呼んでるならモアイ島へ行って来い。
結局夫の訳の分からない熱意に負け、モアイを買ったのだった。
夫に「プロフィールにモアイの写真使ったよ」と言うと
「まぁ、ああいうモノを持ってるヤツと思って貰えれば」と
何故か満足そうだった夫。
初めてあのモアイ型の灰皿が役に立った瞬間であった。 |
27.キレる夫
夫婦間のボケ役でのほほんとしている夫でも、ごく稀にキレる時がある。
普段怒りを溜め込んでいるせいか、キレた時のパワーはすさまじい。
怒りに任せてカーテンを引っ張ってレールから外したり、灰皿を壁に投げつけて吸殻や灰を撒き散らしたりと、それはそれは大変なのだ。
しかし怒りが収まるとやはりいつもの夫。引きちぎったカーテンを縫っていると「おぉ〜凄いねぇ〜」と縫い物に感心して覗き込む夫。
私が「誰がやったと思ってんのよ!!」と言うと
「すみません・・・」とシュンとなってしまう。
投げつけた灰皿から出た吸殻や灰を掃除していると
いそいそと雑巾を持ってきて手伝おうとする夫。
「濡れた雑巾じゃないと拭き取れないでしょ!!」と言うと
「はぁ〜い・・・」と素直に雑巾を濡らしに行く後ろ姿には哀愁が漂うほどだ。
最近ではめっきりキレる事もなくなった夫だが
次にキレた時もきっと自分で後片付けをする事だろう。
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28.おもちゃ大好きな夫
夫は子供が新しいおもちゃを買って貰ったりすると
まず自分がやってみたがる。子供に「ちょっと貸して〜」と言って
一生懸命やっている。
確かあのおもちゃは対象年齢3歳以上だったのだが
対象年齢以上過ぎるだろう。おもちゃで遊んでいる夫は、とても楽しそうだ。
一度子供に「ボクがやるの〜!」と怒られてしまい
以来子供がいない時を見計らってやっているようだ。
親に隠れてゲームをする子供の話はよく聞くが
子供に隠れてゲームをする親の話は聞いた事がない。
「見て見て!最高得点!」とアンパンマンのゲームに喜んでいる夫の顔は
とても誇らしげである。
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29.頼りになる夫
毎回ボケ役になっている夫だが
PCの事になるととても頼りがいのある夫になる。
HP上で困った事があると、「マイサポートセンター」に早代わりし
テキパキと作業してくれる。夫はHPを持っていないし
今後も作る予定はないはずなのに、どうしてこんな知識を持っているのか。
無駄な知識ではないかと時々疑問に思うのだが
便利なのであえて問わない事にしている。
しかし、教えて貰っているとたまに「こんなのも分からないの?」という顔をするので非常に腹が立つ。普段私から日常生活の中の事で「そんな事も知らないのぉ〜?」と言われている事の仕返しだろうか。暗い夫である。
このサポートセンター、私がPCをやる時間にはほとんど起きていないので
利用時間は短い。もう少し頑張って利用時間を増やして欲しいところだ。
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30.こだわる夫
夫は色々な物にこだわりがある。夫婦でこだわりがありすぎるので
融通の利かない夫婦になっているがこの際その話は置いておこう。
夫が髪を切るときは、いつも決まった所で切っている。
以前まで夫が小さい時から行っている理容室だったのだが
そこで髪を切った夫は必ず「金太郎」になって帰ってくるので
強引に別の美容院に変えさせた。金太郎になって帰って来られても
何とも言いようがなくて困っていたのだ。
今通っている美容院は、その強引に変えさせた美容院にいた夫の担当の人が独立して始めた美容院なのだが、独立する際我が家に
「独立しますので、新しいお店の場所を・・・」と手紙が来た。
夫が「そろそろ髪切りに行こうかなぁ。でも、場所を書いた手紙が見つからないんだよね」と一生懸命探していたが、全然見つからなかった。
それもそのはず。私がとっくにゴミ箱行きにしていたのだ。
もちろん私は「ないの?どこいったんだろうねぇ、手紙。」と
他人事のように話していたのだが。どうしてもその美容院に行きたい夫は
同じ美容院に通う友達から住所を聞いたりして苦労したらしい。
すまん、夫。気にするな。私は気にしてない。
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