ゲームにハマっている夫。
何時間も同じ姿勢でいる為ネタもなし。
つまらん。

31.回る夫

夕方になり晩ご飯の準備をしていると、部屋でゲームをしていた夫が
子供の面倒を見る為に居間に現われる。
その際、40%程の確率でくるくると回転しながら現われる夫。
自ら「くるくるくる〜♪」と擬音まで付ける凝りようだ。
そして居間の中央辺りに来るとポーズをつけて止まる。
大抵止まった後によろけるのだが、それは見ないフリをしておく。
何て優しい妻なのだろう。
一度、「何で回るの?」と聞いてみた所「ターンの練習をしようと思って」
と即答された。八百屋に華麗なターンは必要ない。

32.口を開ける夫

今まで歯磨きを怠ったおかげで、のた打ち回る程の歯の痛みが出た夫。
観念して歯医者に通い始めて早4ヶ月が過ぎた。
こんなに続けて医者に通う夫は初めて見る。よっぽど痛かったのだろう。
タバコのヤニや虫歯などで茶色に変色していた夫の歯が
どんどん白くキレイになっていく様は見ていて面白い。
夫本人も嬉しいらしく、毎回歯医者に行った日には
「ほら、見て見て」と口を開けて近寄ってくる。
前歯を治療した時はいいのだが、奥歯を治療した時は
「ほあほあ(ほらほら)」と言って指で口を大きく広げ
尚且つ上を向いて治った部分をアピールする夫。そこまでして見たくない。
「ほほはへ、ふひははっはんはっへ。ほへへふへへほはっはほ」
何を言っているのかさっぱり分からない。

33.面倒くさがり過ぎの夫

ある日、夫が唐突に「俺さー、何時間か歯磨きし続けてこの後一生歯磨きしなくてもいいって事になったら、何時間でも歯磨きするよ。2時間でも3時間でも。」と言い出した。何か考え事をしていると思ったら、そんな事を考えていたのかと思うと何てアホなんだろうと改めて思う。
そういう考えだから虫歯になるのだ。学習しない夫。
「あ!後ね、爪きりも何時間か爪を切り続ければ一生爪切らなくていいって事になったらやる」「それと、お風呂もだなー。6時間ぐらい入ってもいいね」その後もどんどんそういう話を進める夫。絶対にそんな事にはならないから安心しろ。
その話を楽しそうにする夫を醒めた目で見ていたのは言うまでもない。

34.成長する夫

夫は以前、いわゆる「亭主関白」に憧れそういう態度を取ろうとしていた。
もちろん私が許すはずもなく、あえなくその姿勢は崩れていったのだが。
私が買い物から帰ってくると、まず玄関まで迎えに出て荷物を持ち
それを台所まで運んで行って冷蔵庫にテキパキとしまう。
そして冷蔵庫にしまわない物はそれぞれの所定の位置まで持って行き
最後にスーパーの袋を結んでビニール袋入れに入れる。
とても亭主関白に憧れていたとは思えない行動だ。
更には「そろそろ○○がないよ」と在庫確認まで出来るようになった。
これもひとえに私の教育の賜物だろう。しかし唯一の難点は「あ、これ安売りだったんだね」と肉などを特売で買ったのがバレてしまう事である。
しかもニヤリと笑いながら言うのでかなりムカつく。
高い肉が食べたければ自分の小遣いで買って来い。

35.財布を確認する夫

「ねぇねぇ、今日ヤバかったんだって!」と言い出した夫。
どんな危機に遭遇したのかと思ったら
「あのね、今日歯医者に行ったらめっちゃ高くてさぁ。
お金払ったら、残り200円ぐらいしかなかった!」
払えたならいいではないかと思うのだが、夫にとってはピンチだったらしい。
「ヤバいよねー」と言う夫ではあるが
その後も何度か「今日ヤバかった!」という事が続いた。ヤバいのは夫の方だ。夫曰く「お金が掛かる日と、そんなに掛からない日があるからなー」という事なのだが、何ヶ月も通っているのだから予想ぐらいつくと思う。
現に私の方が「今日お金掛かるんじゃないの?」とチェックを入れると
「あ、そうだった!」と慌ててお金を入れている夫。
実は「ヤバい」という状況を楽しんでいるんじゃないかと疑っている。

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