お互いに観察し合っている管理人とその夫。
最近はどちらも用心してネタにならないようにしている。
しかし、注意していてもボロがでる夫婦である。

21.ダッシュする夫

家族で出かけようとして、皆で玄関を出ると家の前に猫がいる事がよくある。
野良猫らしく、家の周りでよく見かける猫だ。
夫は、そういう猫を見るといきなりダッシュして猫に向かって行く。
もちろん猫は驚いて同じくダッシュで逃げて行くのだが。
どうやら夫は、猫を脅かして家に近づかないように(フンなどの被害にあう為)しているらしいのだが、「あぁた、何もそんなにダッシュしなくても」と言いたくなるぐらい猫を追いかけているのである。動物愛護団体もびっくりのダッシュだ。
結婚して夫がダッシュするのを見たのは、猫を追いかける時ぐらいである。
しかも「こら!!」と言いながらダッシュすれば「猫を追い払っているんだな」と分かるものを、無言でダッシュして追いかけているので結構怖い。
さぞかし猫も気味悪がっている事だろう。
しかし、今だに同じ猫が家の前をうろついているという事は、
夫のダッシュは全く無意味だという事がよく分かる。ひょっとして夫は猫にも観察されているのではなかろうかと心配する今日この頃だ。

22.キャラ化する夫

台所などの狭い所に夫が立っていると、私は夫の後ろに立って家事などをしている時が多い。すると、夫が「オレの背後に立つな。」といきなり言い出す。
私はいつゴルゴ13と結婚したのだろう。
そういう時は「じゃああっちに行って!」と私に言われ、
夫はすごすごとその場を立ち去る。弱いゴルゴ13だ。
また、夫に「木ベラ取って」と言うと「も〜く〜せ〜い〜しゃ〜も〜じぃ〜」と
ドラえもん口調で差し出す。木ベラと言ったはずなのだが。
挙句の果てにはドラえもん口調がのんびりしているため、差し出すスピードも遅い。おかずが焦げて文句を言われる筋合いは、私にはない。夫のせいだ。
我が家では「夫に変身して欲しくないキャラ」の漫画を置かないように注意している。

23.ぶつかる夫

夫は居間に置いてあるものに、よく足などをぶつける。
ちょっとした出っ張りに弱い夫。通れるスペースは充分にあるはずなのに
夫だけよくぶつかるのである。ぶつかった後、しばらく苦悶の表情を浮かべながら立ち尽くしている夫は、とても面白い。夫曰く「何でここに物を置くの?」。
部屋が狭いのは仕方がないではないか。
自分がぶつからないように、夫はたまに物を片付けているが何日かすると
また元通りになっているので、同じ光景が何日か置きに見る事が出来る。
実は「夫がぶつかる物がある場所」は
「私がそこに物を置くと便利な場所」でもあるのだ。
察している人もいるかもしれないが、夫が片付けた物を元通りにするのは私だ。夫の不便と比べれば、私の便利がまかり通るのが当たり前というものだろう。
夫婦の戦いは、今日も続く。

24.発見する夫

夫は何かにつけ、発見するのが遅い。ワイドショーで流れている話をする時も、夫は何も知らない為「へぇ〜、そうなん?」という返事と決まっている。
それだけなら「タダの世間話にうとい人」で済むのだが、夫はそうではない。
車に乗っている時に突然「そうそう!!」と嬉しそうに話し出した夫。
「オレさぁ、すごい発見したんだけど」と言うので
どんなすごい発見かと思いきや
「シートベルトのとこ、高さ調節出来るって知ってた!?」
シートベルトの付いている部分(固定されてるところ。
シートベルトが出ている箇所)が上下に動いて首に当たらないように高さ調節が出来る、という事らしい。
今どきの普通車ならどの車でも付いているような機能を夫は知らなかったらしい。夫が今の車に乗って早3年。いくら何でも気づくのが遅いだろう。
日常生活に注意力が足らない夫である。

25.魂が抜けた夫

我が家ではタバコを吸う時、台所にある換気扇で吸うという決まりがある。
子供が産まれたので気を使っての事らしい。たまにはいい事を始める夫。
しかし、ふとタバコを吸っている夫を見るとエクトプラズム(霊魂の塊)のように
口から煙が出ている。ついでに鼻からも。
そういう場合、ツッコミ役である私は「夫!?大丈夫?しっかりして!!」と
言わなければならない。そう言うと夫は「はっ!?どっか行ってた・・」と
元に戻るのだ。毎回どこに逝って・・いや、行っているのだろう。
私が気づかないフリをしていると、空しそうにタバコを吸い続けなければならない夫だが、素で気づかないとボケも浮かばれない。
ツッコミ役も結構辛い。

夫観察記メニューへ戻る  もっと見てみる(夫観察記26〜30へ)